掛川城 山内一豊が大改築した東海の名城

掛川城天守 北陸・東海

今回は、山内一豊が尽力した近世城郭、静岡県掛川かけがわ市の掛川かけがわじょうに行って参りました。

掛川城の概要

戦国時代、今川氏の重臣・あさ比奈ひな氏の居城であったこの城を、徳川家康が攻略して家臣に入城させました。その後、天正18年(1590)に豊臣政権下で山内一豊かずとよが入り、大改築を行いました。一豊は、三重の天守を持つ近世城郭へと改修を行い、現在まで残る城下町の整備なども進められました。

笠の緒の密書の舞台

山内一豊の妻、千代ちよは「内助の功」で一豊を出世させました。千代の逸話で有名なのが、関ヶ原の戦い前、石田三成が戦い始めたことを家康に知らせ、家康方へと夫を導いた「笠の緒の密書」です。家康軍に味方することを宣言し、一豊が差し出した城が掛川城です。

イッセイ
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千代の「内助の功」の逸話と、関ヶ原の戦いにつながる話の面白い舞台地ですね。

美しい天守が建つ東海の名城、掛川城入城

JR東海道本線の掛川駅から、大通りを北へ7分ほど歩くと着きます。まず、逆川の手前の大手門に着きました。

この大手門は、平成7年(1995)に復元されたやぐらもんです。大手は、実際は現在地より南に50mほどの位置に存在したそうです。壮大な門構えですね。

用語解説

大手……城の正面

大手門をくぐった先には、大手門番所があります。

大手門付近は景観が整備されていて、昔の様子を感じることができました。

大手門のすぐ先にある大手橋からは、天守と太鼓櫓を眺めることができます。

塀や門も重なり、美しい景色ですね!春には逆川沿いの華やかな桜並木が見られるそうです。

逆川を沿って歩き、三の丸広場に着きました。三の丸からも、天守を見ることができます。

天守は平成6年(1994)、発掘調査や古絵図などの資料に基づいて、高知城をモデルに復元されました。木造で三重四階の天守です。

イッセイ
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復元時、史料はあまりなかったので、同じく山内一豊が建てた高知城の天守が似ていたと考慮され、参考にされました。

階段を上がった先の四足門をくぐると、本丸に着きます。左手には、太鼓櫓が残っています。

用語解説

太鼓櫓……内部の太鼓で時を知らせる櫓

江戸時代から残っている建物で、往時は城下に時間を知らせていました。三の丸からの移築です。

掛川は、アニメ『ゆるキャン△』の舞台になり、本丸広場には看板がありました。

各務所なでしこの地元である静岡は、ゆるキャン△の舞台地が多くあります。やっぱり、アニメの聖地巡礼は楽しいですよね!

迫力ある天守を見上げながら、入り口へ続く階段を上っていきます。

隣の塀も相まって、近くから見るとやはり壮観です!

天守前に着きました。そこには、霧吹井戸と呼ばれる井戸がありました。

井戸から発した霧が城を包み隠し、徳川軍から守ったそうです。なんとも幻想的な話ですね。

天守を間近で見ると、忍び返しが着いていることがわかります。

槍の穂先を並べて突き出させ、敵の侵入を防ぎます。それでは、天守に入っていきます。

天守内部の入館料は、2025年現在、御殿と共通で大人(高校生以上)410円、小中学生150円です。天守内部は掛川城に関する資料が多く展示されていました。

最上階からの景色は、良かったです。まず、眼下には二の丸御殿が見えました。

外観からは、風情ある立派な御殿ですね。この御殿も掛川城の見所となっています。

天守から掛川駅のある南側の方を見ると、市内の賑わいがわかります。

次に、御殿のある東側の方は、牧之原方面の景色となっています。

奥に山々が連なって、自然を感じられる景色ですね。空が澄み切っていれば、富士山を望めることもあるそうです。次に、御殿に向かいます。

大名の暮らしがわかる二の丸御殿

天守を下りて、二の丸に行きました。二の丸からも、天守を間近で見ることができます。

天守は、様々な角度から見ることによって姿を変えるので、面白いですね。

二の丸御殿は、文久元年(1861)に再建された書院造りの御殿です。藩主の公邸と、政務を執った役所の役割がありました。国内の城郭御殿は珍しく、この御殿は国の重要文化財に指定されています。

建物に入ると、いくつもの部屋があることに驚きました。

7棟の中に、20もの部屋があります。

しゃっちゃん
しゃっちゃん

広い部屋!そして、たくさんの部屋があるんだね!

イッセイ
イッセイ

政務などの目的に応じて、部屋を使い分けられたんだよ。

藩主の暮らしぶりを広い畳部屋で感じることができました。また、建物内には、参勤交代のミニチュアなど藩の様子を知ることができる展示があり、面白かったです。

今回は、山内一豊が力を注いで改築した東海の名城に行き、天守や御殿を堪能することができました。

参考文献:公益財団法人 日本城郭協会,(2018),『日本100名城に行こう』,学研プラス. 大野信長,有沢重雄,加唐亜紀,(2018),『日本の城1000城』,西東社. 千田嘉博,(2018),『一生に一度は生きたい日本の名城100選』,宝島社.

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