今回は、多くの文人に愛された穴城、長野県小諸市の小諸城に行って参りました。今回で、2回目の攻城となります。
小諸城の概要
この城は、武田信玄が領有して縄張を拡充し、基本形になりました。豊臣政権成立後、入封した仙石秀久・忠政父子二代が三重天守、大手門などを備えた近世城郭に改修しました。城は千曲川に向かって傾斜した深い浸食谷を使っていて、後ろは断崖絶壁になっています。このため、城下から本丸へ向かうごとに低くなっており、全国的にも珍しい「穴城」と呼ばれています。
小諸城は、島崎藤村などの文人たちから題材にされているよ。
『破戒』や『夜明け前』で有名な島崎藤村かぁ。
風情溢れる小諸の町
JR小海線・しなの鉄道の小諸駅に着きました。
小諸は、アニメ『あの夏で待ってる』の舞台になり、駅には看板がありました。
小諸城址懐古園は高校生の主人公たちが自主製作映画の撮影を行った場所です。
長野に来たということでそばを食べました。「そば蔵 丁子庵」という店でざるそばを頼みました。120年の歴史のある土蔵造りの建物で、なかなか歴史を感じられる店でした。
そばは、甘みが強く風味豊かでとても美味しかったです!
続いて、大手門に向かいました。
しなの鉄道の線路の北にある三の丸の門です。築城当時の建造物で、瓦葺きで瓦門とも呼ばれています。いよいよ、城へ入っていきます。
珍しい穴城、小諸城
二の丸は、三の門から入っていきます。
懐古園の扁額がかかる明和2年(1765。明和3年とも)に建てられた2代目の門です。
二の丸側から見るとこんな感じです。
小諸城址懐古園の入園料は、2023年現在、200円で、共通券は400円でした。
小諸城内を進むと、藤村記念館が見えました。
小諸を愛した自然主義文学者・島崎藤村の貴重な資料や遺品などを展示しています。
本丸へ入っていきます。本丸は懐古神社という神社になっていました。
境内は鯉が泳いでいる池があり、良い雰囲気でした。
次に、天守台を見に行きました。
石を加工しない野面積で、角は算木積になっているよ。
古城って感じだね!
さらに進むと、千曲川旅情の歌石碑がありました。
島崎藤村の詠んだ「小諸なる古城のほとり、雲白く遊子悲しむ…」の書き出しで始まる、『千曲川旅情の歌』の石碑で、近くにあるスピーカーで実際に詩を聞くことができ、思いをはせることができました。
近くにある水の手展望台からは千曲川を眼下に見ることができます。
断崖絶壁であることを体感できました。
富士見展望台からの景色も良かったです。
野辺山原方面、そして微かに富士山を望むことができました。
最後に、徴古館に行きました。
徴古館では、小諸城にかかわる武器、甲冑、古文書、書画などが展示されていました。
断崖絶壁で守られた全国的にも珍しい小諸城に行けて良かったです。
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