徳島城 海と河川に挟まれた蜂須賀氏の平山城

徳島城 復元された鷲の門 中国・四国

今回は、デルタに築かれた平山城、徳島県徳島市の徳島とくしまじょうに行って参りました。今回で、2回目の攻城となります。

徳島城の概要

戦国時代末期に、はち家政いえまさが吉野川河口にある標高61メートルの渭山いのやまに築いた平山城が徳島城です。本丸の周囲の石垣は「阿波あわ青石あおいし」と呼ばれる、この地方で採れる珍しい石でできています。

出世した蜂須賀氏

徳島城を築いた蜂須賀家政の父、蜂須賀小六は豊臣秀吉の重臣でした。野武士集団の親玉でしたが、秀吉のもとで才能を開花させ、家政の代で徳島藩を任されるまでに出世しました。

蜂須賀氏の徳島城、入城

三木みきくるに構えられた鷲の門から入っていきます。

この門は、明治の解体後も唯一残されていましたが、昭和20年(1945)の戦災で焼失し、その後平成元年に再建されました。

三木曲輪に入ると、じょう橋と大手門跡が見えます。

石橋の下乗橋を渡った先の大手門は枡形ぐちです。

用語解説
  • 大手……城の正面
  • 虎口……城の出入り口
  • 枡形虎口……虎口前面に方形の空間を設け、周囲を土塁などで囲い込んだ虎口

大手門跡を通り、少し歩くと、徳島市立徳島城博物館に着きます。

徳島藩に関する史料などを展示しています。入館料は、2023年現在、一般300円、高校生・大学生200円、中学生以下無料です。100名城スタンプはそこに置いてあります。館内には御殿復元模型が展示されてあり、迫力がありました。また、敷地内には美しい庭園がありました。

イッセイ
イッセイ

桃山様式の名園・旧徳島城表御殿庭園だね。

しゃっちゃん
しゃっちゃん

城の中の庭園って、心が落ち着くね~

本丸へ向かう途中に蜂須賀家政像がありました。

彼が、豊臣政権下の大名で、徳島城を築き、徳島藩を任されました。

蜂須賀氏の平山城、徳島城登城

本丸へは西側から登っていきます。本丸へ向かう道は上り坂になっていました。急ではなかったです。博物館から10分ほど歩くと、急な階段の先の西三の丸門跡に着きます。

山城部分は総石垣(石垣を中心とする城の造り)に加えて、枡形ますがたぐちを構えており、厳重な防御を固めています。

さらに少し、本丸に着きます。

本丸は、あまり標高も高くないので、徳島市内のビルが見えるだけで、景色はあまり良くないです。ですが、登りきった達成感はあります。

下山は、東側から下りていきます。少し下りると、東二の丸に着きました。そこには天守跡があります。

天守は当初、本丸にありましたが、江戸初期に取り壊され、その後、代用として東二の丸に建てられました。

蜂須賀家代々の平山城に行けて良かったです。

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